茨城県住みます芸人『オスペンギン』の山中崇敬です。
水戸市千波湖の隣に『桜田門外の変オープンロケセット』という施設があります。
数年前に撮られた、映画『桜田門外の変』のオープンロケセットです。
そのロケセットを作るに至るまでの物語を描いた『桜田門内の変!?』という映画が6月に公開されるんです。
つまり現代劇。
映画『桜田門内の変』を撮るにあたっての、その裏側的な、そんな映画だと聞いてます。
主演は水戸市出身、ファイト一発!でおなじみの渡辺裕之さん。
我々オスペンギンも少し参加させてもらいまして、お笑い芸人『オスペンギン』役として。
いわゆる本人役。
ここで一つ、勝手に『桜田門内の変!?』のストーリーを予想します。
つまり、本物とは全く関係のないストーリーです。
信じないでください。
題して『桜田門内の変!?山中予想版』
ロケセット制作担当の鴨橋菊之助(渡辺裕之さん)が、業者から『問題が発生した』と連絡を受ける。
映画のクランクインまで時間がないので、鴨橋は急いでロケセット建設予定地を訪れた。
そこには目を見張る光景が。
それは建設予定地の真ん中にあった、ペンギンの巣。
鴨橋がペンギンの巣をどかそうとすると、1匹(羽?)のお父さんペンギンが立ちはだかる。
鴨橋はそのペンギンに、家族を守るために自分はどうなってもいいという覚悟の眼差しを見る。
鴨橋は幼少期に大病を患い、治療のため父親の心臓を移植し、そのとき父親は命を落とした。
そんな鴨橋にとって、そのお父さんペンギンの目の鋭さは、優しく、温かく写った。
しかし、オープンロケセットの完成は鴨橋の家族、妻と子にとっても重要だった。
金額も時間もギリギリでの制作依頼、それを受けなければ妻と子を路頭に迷わせる。
そんな事情もあったりした。
今は自分も父親、家族を守らなければならない。
とはいえそのためにペンギンの家族の巣を壊していいものか。
ペンギンも家族を守るために必死。
そんな葛藤に苦しんだ。
数日経ち、刻々と迫る映画のクランクイン。
決断を迫られた。
答えが出ない。
ただ少しだけペンギンの巣を壊す方に傾いていた。
自らの家族を守るため、仕方がないと思い込もうとしていたのだ。
そしてはっきりした答えが出ないまま現場に行き、ペンギンの巣を壊すように指示しようとした。
ズキッ。
少し胸が痛んだ。
ちょうど父親から移植した心臓のあたりだ。
その瞬間、父親のことを思い出した。
自分よりも、他人のことばっかり気にしていた父親。
『人を不幸にして、自分の幸せはない』と良く言っていた父親。
常に胸を張れる生き方をしてた父親。
自分の自慢だった父親。
そして頭の中に色々なことがよぎった。
ペンギンの巣を壊して、自分の家族に胸が張れるのか。
息子に、父親と同じことが言えるか
教えられるのか。
胸を張れるのか。
鴨橋の口から出た指示は『他の場所にロケセットを作る』だった。
ペンギンの巣を守ることにしたのだ。
しかしそれには時間が足りなすぎる。
また頭を悩ませた。
場所は千波湖の隣の空き地になんとか決まったものの、絶対に間に合わない。
すると、鴨橋のもとに『オスペンギン』と名乗るお笑いコンビが現れた。
『先日助けていただいたペンギンです。ありがとうござイバした。お礼がしたいです。』と言うのだ。
耳を疑った。
『鶴の恩返しみたい!』と叫んでしまった。
そして『ロケセット、完成させてくれるパターン!』と思った。
オスペンギンは『楽しみにしててください!』と言い姿を消した。
その後何日経ってもロケセットは完成しない。
渡辺さんはなんだったんだろうと思った。
そして、約7割ぐらいしか完成しないまま、クランクインの日を迎えた。
監督やプロデューサーから、こっぴどく怒られた。
が、結局日にちをずらしてどうにかなった。
言い訳せずに、誠意を込めて謝ったからだ。
世の中ってそういうもんだったりする。
その年の秋、鴨橋の家にたくさんの米が届いた。
オスペンギンからの手紙が同封されていた。
『先日は助けていただきまして、ありがとうござイバした。ボク達が農家から盗んだお米です。たくさん食べてください。』
鴨橋は警察に届けた。
その後、オスペンギンというお笑いコンビが捕まったかどうかは定かではない。
ただ鴨橋は胸を張って生きている、父親からもらった心臓を誇るように。
終
といったところでしょうか。
何度も言いますが、これは山中の予想です。
絶対に間違ってるストーリーだと思いますので、信じないでください。
頭下げ
胸を張ってる
お父さん
(詠み人・多田桜 香奈枝)
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